【指導要言集】中道主義 〜核戦争〜
人類を絶滅に導く原水爆は、いかなる国のものであっても、断固絶滅しなければならない。――政治と宗教
放射能の影響は、目に見えぬものであり、人々はこれに対し無頓着となっているようだ。しかし、目に見えぬ敵が、実は最も恐ろしいといわねばならない。――科学と宗教
大悪とはまさしく全人類を滅亡に追いやる核兵器の出現である。これこそ、大悪のなかの大悪である。――講演
自国の安全保障に、いくら汲々としたところで、どうにも思案がつかぬというのは、第二次大戦をはさんで、防衛力の質そのものが全く違ってしまったからだ。してみれば自国の防衛の至難さは、いうまでもなく核戦力の出現が、その質を一変してしまったものといってよい。――人間革命
今日、防衛問題を、国際間の緊張度や、核抑止力や、いずれの核のカサに属すべきかであるかとか、核戦力の勢力均衡度とかにおいて、それだけでいくら智慧を絞ったところで、平面的な常識論を出ないであろう。
考える次元は、全く違ってしまっているのである。現在、核戦力の存在する恐るべき現実を直視したうえにこそ、新たなる思考の次元を置くべき時だ。――人間革命
人類の未来に起こりうるこの核による破滅的な災害は、不可避な天災ではない。その実体は、幸いにして、全くの人災であるということだ。人災であるからには、避くべき手段や方法も、人間の掌中にあることは確かである。――人間革命
核戦争という、破滅的人災の決定権は、三十五億の人類の中で、わずか数人の掌中にあるといってよい。しかも、彼らはボタンを押す恐怖を、身をもって知っているダモクレスたちである。――人間革命
いま、世界の強国といわれるアメリカもソ連も、中国、イギリス、フランスも、ともにみずから核兵器をもって武装し、世界平和への舵をとる資格を放棄してしまった。彼らが、いかに力を誇ろうと、否、むしろ、それを自慢すればするほど「戦争なき世界」を切望する民衆の支持を失うことであろう。――中道政治論
地球のもつ核戦力の問題は、一国の問題でもなければ、同盟国ブロックの問題でもない。地球一族の問題となってきていることは厳然たる事実である。だが、現在この核兵器の問題を、低い狭い次元で解決しようと、小才(こさい)を弄(ろう)しているにすぎない。それでは、到底解決するはずがない。しかも、この核戦争の破滅的な悲惨の真相を本当に知る者は、ボタンを押す責任者の地位にある数人の指導者たちだ。――人間革命
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