【指導要言集】中道主義 〜政治の目標〜
民衆の苦悩を解決し、福祉生活を与えるのが、政治の目的である。故に、政治に最も必要なのは慈悲である。――政治と宗教
慈悲なくしての政治、社会というものは、あたかも鉄筋コンクリートのごとく非情であり、また悲惨な葛藤(かっとう)を繰り返す歯車のごとく、冷酷な姿にならさるをえない。――巻頭言
現代の政治は、国家のなかに人間としてふさわしい生活ができない人が生じた場合、これを救済しなければならない。すなわち、国民一人一人が皆、健康で文化的な生活を営むことのできるよう努力することは、政治の使命であり、義務でもある。――立正安国論講義
人間の生存権こそ、人間性の尊重こそ、すべてのものに優先すべきであって、「社会の繁栄と個人の幸福の一致」を目指す大衆福祉の理念が、政治の目標として、はっきり確立されていなければならない。――政治と宗教
政治は技術である。その根底には必ず、その基本原理となるべき政治思想がなければならない。そして、その思想の高低・浅深が、おのずからその時代をいかに繁栄させるかの重要な鍵となっていることも当然である。――宗教と政治理念
いまや怪物化した政治が、人類を殲滅(せんめつ)の危機に瀕(ひん)せしめ、それを止めうる手段は、政治のなかに見いだすことができず、所詮、人間の良識にたよらざるをえないところに帰着しようとしている。――巻頭言
政治は賞罰であり、正しいものをたたえ、伸ばし、悪いものを罰することが政道の基準でなければならない。――講演
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