【指導要言集】人生観 〜虚栄〜
虚栄は裏側で自己を苦しめることになる。――巻頭言
いま、虚栄高く、幸福そうに見える人も、時代が変わり、事件が起これば、たちまち不幸の奈落に陥ってしまう。いまはただ、自分ほど幸福者はないという虚像や、幻影をみているにすぎない。だが、人生の根底を掘り下げてみれば、幸福か不幸のいずれかしかない。中間の幻影などは、本質から論ずれば、すべて不幸となるのである。――講演
栄誉というものは、蛍火(ほたるび)のようなものだ。それが、暗黒の夜空に輝く点では美しく、その限りでは尊いものであるが、近づいてみれば、なんらの力もないことが、すぐわかってしまう。だから、最も美しく尊いのは、与えられるべくして栄誉を与えられた、その人のすぐれた人格にあるわけである。――家庭革命
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