【指導要言集】指導者 〜指導者〜
指導者
指導者はつねに、正しき理念と実践力を持たねばならない。ーー巻頭言
指導者は、名聞名利にとらわれたり、栄誉栄達主義であっては、断じてならない。ーー巻頭言
指導者の億劫の労苦によってのみ、時を促し条件を揃えることが出来るのである。ーー人間革命
昨日までの功績に酔うものは退歩と知れ。指導者は常に未来に生きよ。ーー日々の指針
指導者は、賞罰を明らかにし、功罪をはっきりとしてゆかなければならない。ーー指導
獅子は、伴侶を求めず。伴侶を心待ちにした時、百獣の王、獅子は失格する。
獅子には、絶対、孤独感はない。伴侶を求めずして、ついて来るものだ。広宣流布の実践は、獅子の仕事である。自分が、獅子でなければならぬなら、伴侶は断じて求むべきではない。自分が、真の獅子ならば、伴侶はみずから求めて、自分の後に蹤いてて来るに違いない。ーー人間革命
将の一念が大切である。人々は敏感だ。責任者の一念一心が、その職場や社会を、どれほど左右するかを、常に反省しなければならぬ。ーー人間革命
中心者が、懸命であるところは、社員も真剣になってゆく。「長」が惰性に流されれば、自然にその一念は社員達に映り、なんらかの影響を及ぼすものだ。いずれの社会にも共通する一つの原理であろう。大会社、大組織になっても、この方程式は、長い目からみれば、必ず同じである。ーー人間革命
もっとも悩み、苦しんでいる人のところに飛び込んでいって戦う指導者がいる。反対に不幸な人を避け、人気の波に乗ろうとして、狡猾に泳いでいるだけの指導者もいる。世間では後者を偉い人というーーなんと、はかない虚像であることか。ーー人間革命
英雄の三条件は、
一、時を知っている。
二、勇猛果敢に、所信に向かって進む実践力をもつ。
三、大衆の声をよく聞くことである。ーー講演
指導者は、指導する相手よりも、絶えず勉強し、一歩前進している人の異名でなければならない。ーー講演
“偉大な人”とは、平凡であることの偉大さを知った人のことだ。ーー家庭革命
とうぜん成すべきことを、成してゆく人が英雄であり、成すべきことをしない人は、凡人である。ーー指導
目の前にいない人をも、きちんと指導できるのが、真の指導者である。ーー指導
幹部と後輩の関係は、善知識であり、同志である。善知識とは、師弟の関係ではないが、他の人たちを正しい信仰に導いていくべき存在の人々である。反対に、悪知識は他人の信心を妨害する魔の存在である。
自分本位に振舞い、純粋な後輩を惑わしてゆくような幹部は、悪知識である。後輩の信心をどこまでも伸ばしていける幹部こそ善知識なのである。ーー講演
指導者に歓喜がなかったならば、どんなに指導しても、感応はありえない。逆に指導者に魅力があれば、後輩は、その魅力にひかれてついて来る。ーー講演
いずこの国、いずれの社会でも、先覚者を優遇しないことが、国家、社会の幸福と繁栄と建設とを、大きく遅らせてしまう根本的原因になっていることを、為政者は知らねばならない。ーー人間革命
国の命運が尽きた時は、大政治家も、名将もともに福運が無くなり、賢明な智慧も確信も喪失して、先手を打てなくなってしまうものだ。否、それらの指導者階層の福運が尽きたが故に、国の福運が消えたともいえる。この方程式は、いかなる国でも、家でも、同じことである。ーー人間革命
同じ折伏の行動であっても、注意すべき人物と、そうでない人物とがある。指導者は、それを見抜かねばならない。その人々の本質を知らねば、指導者とはいえないからだ。ーー人間革命
有名人と指導者を混同してはならない。有名人必ずしも指導者たりえない。ーー立正安国論講義
世には有名人の指導がある。高僧の説法も多々ある。しかし、その指導、説法によって、幾百万人の人々が、実感として、どれほど生活上の悩みを解決しえたであろうか。
無名であろうと、真に苦悩に沈む人々を復活せしめる指導者こそ、真実の指導者というべきではないだろうか。この世間の錯覚が不幸の根源であり、恐ろしいといわざるを得ない。ーー人間革命
指導者たちの視野と見解が、地球の広大さとおなじ視野に立った時、つまり地球民主主義とでもいうべき見地、世界民族主義とでもいうべき思考が進み、はじめて平和問題の具体的な解決の鍵となるにちがいない。ーー人間革命
過去の人あり、現在の人あり、未来の人あり。常に未来の人でありたい。ーー若き日の日記
民族の恒久的幸福と繁栄のためにも、平和と安泰を心から願うまじめな民衆のためにも、一歩も退かぬ“信心の英雄”になって、勇敢に戦ってゆこう。ーー講演
内外の動向を敏感に察知してゆくために、新聞の社説、一流雑誌の論文等は必ず読み、強い信念と卓見をもった、庶民の力ある指導者となってこそ、次の日本民衆を先導する真の指導者となるであろう。ーー講演
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