【指導要言集】人生観 〜人間の本質〜
人間の本質
どんな境遇におちようと、私という人間の本質が変わるはずはない。ただ、世間の人々の眼に、変わったとみえるだけではないか。してみれば、世間の人々の眼玉というものが、当てにならないだけの話だ。風につられて動く、当てにならない、社会の眼玉を恐れるということは、ばかげたことになる。――人間革命
人間性ということは、最高の真実性ということだ。――指導
人間が人間らしいといえるのは、庶民である。名誉や地位を持つ者には、人間らしさはない。庶民こそ人間といえるのである。――指導
自在の境涯とは、特別な姿になることではない。最も凡人らしく、人間らしく、そのままの姿で、大福運をつみ、世の道理をわきまえ、宿命的な、三悪道、四悪趣の力にひきずりまわされない生命活動のことである。――御義口伝講義
あたかも電灯が出現したら、ランプもタイマツも、自然とその姿を消すように、最高の価値に結集されていくのが、人間の本性である。――人間革命
過去のヒューマニズムは、神や、真理といった超現実的な、不滅の存在を想定し、そのもとにおける人間の尊厳を論じたものにすぎなかった。このように、本体とした神や真理が漠然とした観念に他ならないがゆえに、その唱えるヒューマニズムも、あいまいな言葉の遊戯の域を出なかったといえよう。
衆生と仏と不二と説く仏法によって、初めて生ま身の人間を本体とした、真の人間性の尊厳、ヒューマニズムの基盤が確立されるのである。――御義口伝講義
分化された専門家をつくることにのみ窮々とし、根本の”人間であること”の意義と、人間形成の道を忘却してきたところに、現代の人間性喪失の悲劇が生じたといえまいか。――巻頭言
出発も人間、最後も、やはり人間である。いくらコンピュータの時代といっても、幸福の根本は、人間の本質の解明、人間の尊厳の解決に帰着しなくてはならない。――講演
いかに時代が変遷し、指導者がかわり、社会機構、制度等が変貌し、また、国家、民族の興亡浮沈が繰り返されようと、常に本有無作の、永久に変わらざる最高善の人間性を確立することだ。――巻頭言
理性の人がいる。感情の人がいる。だが、一見、理性の強い人であっても、その本質を見極めると、驚くほど、なんと感情家の多いことか。――人間革命
人間には本質的に、現状に甘んずる傾向が存するものだ。それが、たとえ悪い状態であるとわかっていても、そこから出ること、それを変えることを嫌う気持ちがある。”住めば都”という言葉があるが、これはそうした人間性の一面をまことに端的に、表現したものである。半面、いっさいの現状に安んずることを嫌い、常に新しいものを求めてやまない性情もある。それが青年の特質でもある。――立正安国論講義
人間性の悪の面、たとえば利己主義、権威主義、愚昧などに支配された生命活動であれば、結局、その活動は、社会を腐敗と混乱に陥れる結果となる。――御義口伝講義
偉大な人物を思い浮かべるとき、人は見上げるような巨人の像を思うものである。だが、実際に会ってみると、意外に小柄なので、驚いたりする。――御義口伝講義
体が大きいから、力があると思うのは思い違いである。真の力とは、智慧である。その智慧を湧現させるには、御本尊を信じ唱題する以外にないのである。――指導
洋服や姿形(すがたかたち)ばかりに気をとられている人は、平家の落ち武者だ。われわれは、心中深く革命の思想を燃やし、力を養った源氏でなければいけない。――指導
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