【指導要言集】信心 〜信心〜
信仰とは、俗にいう諦観でもない。修養や気休めのものでもない。空漠としたものへの求道心でもなく、ましてや、現実からの逃避の道でもない。正しい対境への、正しい方法による信心によってのみ、不幸な宿命を打開することができる。――人間革命
信心なくば、永久に流転の世界であり、無常の悲哀のなかにとざされたままである。信を開いたとき初めて、常住の世界が現出する。真実に幸福なる、寂光の世界に住し、この人生、社会、時代を舞台に、自在に振舞っていけるのである。――御義口伝講義
信の一念こそ、一瞬にして、永劫の因なり、果なり、力なり、歓喜なり、福運たらん。――巻頭言
信心しているからといって、もとより、皆欠点や短所がなくなるというのではない。妙法によって浄化された場合には、同じ欠点や短所であっても、信心していない人とは、まったく違ったあらわれ方をするものである。結局は全部、変毒為薬されて、それが、その人の持ち味となり、魅力となっていくことは間違いない。――御義口伝講義
信心なき人の苦悩は、苦悩のための苦悩である。信心した人の苦悩は、煩悩即菩提の煩悩であり、生死即涅槃の生死であるがゆえに、幸福のための苦悩である。されば、常に歓喜と、希望と、確信と、しみじみとした幸福感を満喫しつつ、生まれてきた目的に対して、充分なる価値活動をなし、他にも利益し、自在無碍の生活をしてゆくことができる。これ、真の自由であり、真の開放である。――立正安国論講義
仏法は因果の理法であり、己れ自身の宿命との厳しい対決の道である。ゆえに、そこにはおまけもなければ、割り引きもない。――御義口伝講義
信心。この信心の確立に一生を送ることだ。これが人生の目的であっていいのだ――永遠の生命からみれば。――若き日の日記
信心が強く、清浄であれば、その行動は、自然と、一切法に通達した振舞いとなっていく。――御義口伝講義
自己の境遇を、じっと見るべし。そして、大いなる打開をして、未来の実証となす。これ信仰ではないか。――若き日の日記
心の師とは御本尊である。また、常に御本尊に心を向けていこうとする自己自身も、心の師である。
惰弱な心に流されるのではなく、常に心を正しい方向に向かわしめる主体者でなくてはならない。決して、自己の驕慢な心、弱い心、卑怯な心を師とし、それを中心とした行動であってはならない。――御義口伝講義
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